あくまで憲法を守りたいリベラルのあなたへの手紙
集団的自衛権に関する憲法解釈変更の閣議決定があってから、テレビのニュースや新聞が、そしてツイッターやブログが、まるでこの世の終わりが来たかのような論調が爆発していて、私も自称リベラル派の一員として、逆に危機感を覚えています。 あまりにオドロオドロしいし、中には陰謀論だとか、安倍氏個人の資質に対する酷い人格攻撃があったりして、そういう方向で話が盛り上がれば盛り上がるほど、余計にこの流れは止まらないということになりそうです。 一方向的な言論に一方向的な反論をぶつけて、ふぅ、スッキリ!(ってそれを叫んでいる人はスッキリしたかもしれないですけど)・・・という状況は、だんだん辞めていきたいですよね。 今の安倍政権が「これだけのことができている」状況は、(選挙システムに問題があるんだとか色々言いたいこともあるでしょうが)やはり安倍政権側が悪逆無道で無責任な戦争したがりなだけじゃなくて、それに対抗する人たちの「言ってること」が、今までいつも「一方向的」すぎて、「相手側に全ての責任」を負わせてしまうようなタイプのものしか提示できなかったことが、やはり一周回ってきて原因なんじゃないか、という観点をちょっとでも持たないと、お互いの意地の張り合いがさらに引くに引けなくなって、ほんとうにこのままズルズルさらに・・・ってことになりかねませんよ。 だから、自分がカッコイイこと言えてスッキリ!ってだけに終わらないような、「相手側の理屈も包含するような立場」を、「アンチ安倍側」の人間が考えだしていかないと、相手の価値観において相手の中では完全に論破されている(それが正しいかどうかは異論があるでしょうが)意見のツブテを全力で投げつけているだけでは・・・ねえ? で、なんとかしたい・・・と思っており、かつ私はずっと「こういう問題」をなんとかしたいと思って 先日そういう趣旨の本を書いた ぐらいですから、 「あくまで憲法を守りたいと思っていて、日本の現状に本当に危機感を抱いており、今まで通りの紋切り型のツブテを投げているだけじゃあダメなんじゃないか?と思い始めているリベラルのあなた」 のために連続して「どういう方向で押していくべきなのか」を大まじめに考える「手紙」を連載として書いていきます。