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「最強将棋ソフトの勝ち方」と「スティーブ・ジョブズの遺言」

久保明教さんという方が書かれた文章が、あまりにも見事でシビレました。 計算する知性といかにつきあうか――将棋電王戦からみる人間とコンピュータの近未来 久保明教 / テクノロジーの人類学 将棋の電王戦(コンピュータとプロ棋士との対戦イベント)について、一戦ごとの戦いの詳細に踏み入りながら、将棋マニア以外にも「そこで起きていること」が理解できるだけでなく、「人間と人工知能との付き合いが生み出す未来」についての考察も読ませる展開で。 ほんと良い文章だと思ったので、ぜひリンク先をお読みください。 いくつも読ませる部分があったんですが、非常になるほどと思ったのは、 「コンピュータには大局観がなく損得計算しかできないが、プロ棋士には読みの数ではコンピュータに負けるかもしれないが“大局観”がある」 という一般人の思い込みは 「間違い」 だってことでした。

「ヤンキーさん」たちは、実は「インテリさん」たちに凄く「期待」している。それに答えてこそ日本の「インテリ」の存在意義ではなかろうか。

最近、雑誌・ネット・テレビ・その他のあちこちで、日本の「ヤンキー(地元志向で仲間との絆を大事にする・ノリと気合で生きるイオン大好きな地方民で・・・)」さんたちについての話題が取り上げられているので、遅ればせながらそれに参戦します。 こういうのって、やはり「ヤンキー」さんたちを「全的に持ち上げる」「全的にクサす」のどちらも良くないですよね。

今度はリベラル側の手で「戦後レジームの総決算」を始めよう!

ウクライナ(クリミア半島)情勢が地味にスゴイことになってるな・・・と思うんですが、これは日本とは全然関係ない遠い世界の出来事のようでいて(地理的に見ると確かに遠そうなんですが)、「世界全体のパワーバランスの変化」という意味ではかなり明確な因果関係を持って日本国内の情勢を変化させていくだろうなという感じがいています。 で、その「世界の流れの変化」が日本の中でどういう風に効いてくるのか、そしてその変化の中における、日本の「国益」として最善で、かつ世界の普遍的な何かへの貢献もできる方策ってのはなにかっていう話を考えてみたいと思います。 なかなか簡単には言えそうにない内容なので、先に要約文的なものを書いておくと、 1  「現代世界の”とりあえずのシステム的な仕切り”(一言で”アメリカ主導のグローバリズム”と呼んでもいい)」に対する「異議申し立て」をする勢力は常に必要で、過去10年超の日本のナショナリスト的な立場の「良くない部分」は、「グローバリズムシステムの不完全さ」を「人類全体の普遍的なフェアさに照らして適切な位置まで押し返す」ための「必要悪」的扱いで存在を許されてきたところがある。 2 しかし、今後「新・東西冷戦」的な状況それ自体が、「異議申し立ての機能」を担うことになっていくので、過去10年超ほどの間ある意味野放しにされてきた日本のナショナリズムの「良くない部分」は今後通用しづらくなってくるだろう。 3 ただしその結果として、「日本のナショナリストさんの悲願の根っこにあった思い」自体は、より国際的普遍性に則った視点からちゃんと定義され、言挙げされ、大手を振って世界の政治・経済の運営メカニズムの中に吸い上げることが可能になる情勢になる。 4 そういう「リベラル側の手による戦後レジームの総決算」が日本から起きていくことによって、アメリカの圧倒的パワーが一歩減衰した分だけをちゃんと「秩序だった協調的リーダーシップ」に置き換えていくことができ、そのプロセスを利用して日本は「項羽と劉邦」的なメカニズムで自分たちのパワーを最大限に世界の中に確保していくことが可能になる。 って感じですね。では以下結構長く書きます。

”はたらく女子さん”から”革命家さん”まで、それぞれのタイミングでご参加ください。

広報女子ブログさん (中小企業の広報担当者が集まる勉強会みたいなものらしい)が新著 「日本がアメリカに勝つ方法」 を紹介してくれました↓。 http://blogs.bizmakoto.jp/703mix/entry/17450.html デザイン会社さん・コラージュ作家さん・編集者さん・オビ文推薦者さん・・・までが、一個の本の「内容」に対して一点ものでアーティスティックに作りこんで仕上げていくっていうような雰囲気に”広報女子”として感じ入って「ジャケ買い」してくれた・・・そうです。

書籍中の図を全て公開しておきますので、ご自由にお使いください。

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新刊 が出て数日経ちましたけど、なんかブログのアクセスもちょくちょく増えてるし、リンク元の表示を見るとフェイスブックとかからの流入もあるみたいなんで、紹介してくれてる人がいるんだろうなあ・・・と感じています。 で、前回の 「21世紀の薩長同盟を結べ」 の時も、かなり熱い紹介ブログを書いてくれた人とかがいたんですが、内容を毎回ぎっちり詰め込んで書いてるので、熱い紹介ブログ等を書いてくれる人は、凄い量の本からの引用文を書いて紹介してくれる人が多かったんですよね。 そういう熱い読者さんが「面白かったよ!」って紹介して下さる時のために、今回の本はかなり図が重要な要素になってるんで、本の中に使われている図のファイルを公開しておくことにします。(前回の本は図を用意したものの入れられなかったんですが、その絵も数枚ついでに公開します) 基本的にいわゆる 「コピーレフト」 的な感じで、出典を明記(本のタイトルとか僕の名前程度でいいです。このブログへのリンクもあれば最高ですが)してくれる限りにおいて、どのように使ってもらっても構いません。悪意のあるミスリーディングを企図したものでもなければ、コメントを書き込んだり等の改変もOKです。 別に僕の本の紹介ブログでなくても、たとえば「項羽と劉邦作戦」みたいなことについて共有してくれる人がいたりとか、日本と世界を良い方向へ向かわせようと企図することであるならどんどん使ってください。