日本のコロナ対策の成功が欧米人に理解しづらい理由
●こういう感じ↑になってる人、多すぎませんか? 今回の記事では、日本のコロナ対策が「何もやっていないように見えるのにうまく行った」原因をちゃんと理解するためには、日本の製造業などでは当たり前に使われている「ある考え方」を応用して考えることが必要なのだ・・・という話をします。 「よくわからないから参考にならない」とか言われてますが、そもそも単一的な要因ですべてを説明できるという「パラダイム(モノの見方)」自体を転換しないと理解できない、「日本と欧米の間でよくあるスレ違い」がここにはあるんですね。 そして、その考え方について深く知ることは、私たち日本人にとって「自分たちの本来的なオリジナリティ」を理解し、トランプvs反トランプ的な欧米文明の行き止まりを克服する希望を提示していくプロセスになるのだ、という話をします。 ついに緊急事態宣言が解除され、これから経済再開へ向かっていくわけですが、今後も難しい舵取りが必要な状況ではあります。 できるだけはやく経済再開し、そしてチラホラ出てくるでてくるであろう感染者(もう出てきてますよね)に適切に対処しつつ、大きな”第二波”に見舞われてもう一度経済を止めたりせずに済むようにするためには、 冷静な状況把握と、それに応じたアクセル・ブレーキの踏み分け が大事ですよね。急ぎすぎてもいけないし、遅すぎても経済が死んでしまう。 しかし、今の日本では、”ありとあらゆることが政治闘争のネタ”に見えてしまうような人たちの罵声が溢れかえっていて、なかなかこういう冷静な議論が進みません。 1●欧米メディアの論調は変わったが・・・ たとえば、欧米とは比べ物にならない少ない死者数に抑え込み、緊急事態宣言解除にこぎつけた日本に対して、一ヶ月ほど前は辛辣だった海外メディアの論調も随分変わってきました。 いろんな論調がありましたが、この TOKYO REVIEWという英字メディア が、 「アベの説明がうまくなかったとはいえ、データで死亡率の低さが明らかになってからも延々と陰謀論を唱え続けた一部メディアは、公平さとプロフェッショナリズムを欠いていたのではないか」 という趣旨の指摘をしていたのが一番印象的でした。 今こそ、「どういうところが良かったのか、もっと改善できるとすればどういうところ